旅小亭

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ブルーブレイカー ~笑顔の約束~について ➁初回プレイ時のあれこれ

 戦闘に勝って、好感度上げて、プレゼントを渡して女の子と仲良くなるゲーム・・・。私がこのゲームに抱いていたイメージは、すぐに覆ることになった。

※EDの内容など、ネタバレを多分に含みます。

 起動後、HUMANのロゴを見てセプテントリオンクロックタワーが思い浮かぶが・・・OPムービー開始。ヒロインと手をつなぎながら疾走するというのは、未来少年コナンを意識しているのか?などと思いつつ鑑賞。今思うと、最後の四天王達のサイズ感が異常。

ゲーム開始、虚空の道についての説明とか受けていると中田譲治さんの美声が。初回は厨二っぽくてかっこいいから闇の守護者を選択。まさかここのロディス様の「今度はお前か」が物語の重要な伏線になっているとは・・・。その後何の説明もなくいきなり魔王が復活し、何じゃこの作品はと軽くビビる。アーシャに続きカルミーやサージュ、本命候補のターナ、マヤに出会い、どんどん仲間を増やしていく。

しかしこのゲーム、とにかく行動の縛りが多くてコツを掴むまでかなり煩わしい上にシステムを理解できないとレベル上げもままならない。一戦ごとに半分くらいHPが持ってかれるのでやむなく逃げ出すと好感度が下がったり、HPが減って窮地のタイミングでやよ!の一声で指示拒否された上に、敵にやられて好感度が下がったり、宿に戻るまでに多く戦い過ぎると疲れたと文句を言いだし、宿に着くなり主人公に悪態をついてくるヒロイン達、という悪循環のなかでのプレイ。

さらにEP(有名RPGでいう所のMP)の最大値を増やすための魔法陣の存在が異常なまでに分かりにくい。説明書では怪しいと思ったところを調べてみましょうとあるだけで、青白く光る点が魔法陣であるという事はプレイヤー自身が見つけるしかないという仕様。このおかげでしばらくは魔法は1日に1回というプレイが続いた。しかもランダムで超強力なマジックマスター、ソードマスターがバトルを挑んでくるというおまけ付き。

この序盤の主人公サイドの弱さをうまく切り抜けなければいけないとっつきの悪さが、このゲームの敷居を高くした要因であり、万人に受け入れられることが無かった要因であると感じる。未プレイで興味を持っている方は、この序盤で投げ出さず辛抱強くプレイしてほしい。

 

そして序盤の山場、ターナからアイリーを救うために一緒に来てくれという依頼。滅茶苦茶苦労しながらガドロアを倒し、ターナの好感度爆上がりかな…と思ったらそうでもなかったらしく、ギルドでの対応もいつもと変わらぬ塩対応。肩透かし食らった上に中々アーシャが倒れるイベントが起きずハミュンが登場しないので、ここでマヤさんにターゲットを絞ることに。好感度上がってるのか?と思いつつマヤさんにメタルプレートやら地の腕輪やらいろいろ貢ぎまくり、刺殺未遂が起きる。さらに水龍やイフリート、ラミーユ、アンデットマスターなど様々なボスが登場。この頃には魔法陣の存在も知り着実にレベルアップしているためどんどんボスを倒して進めていけるように。

そしてある時何気なく開いたパーティ選択画面、そこには微笑むマヤさんの姿が。私でいいんですか?のセリフに深い感動を感じた。あぁ、ここまで投げ出さずにやってきて本当によかった・・・。そこからなるべくマヤさんを加えながら冒険を続ける。

だが再び問題が、プラズマゴーレムに行く前にマヤさんの好感度が上がり過ぎて魔王に殺されるイベントが起きる。ヒロインがいきなり死亡するというこのイベントに自分はかなり傷つき、何じゃこのク〇ゲー!!とばかりに3日位ゲームを放置。その後リロードしたら全く死亡イベントも起きず、順調にプラズマゴーレム戦まで進める。一体何だったんだろうと思いつつ、シンマを救った後にきっちり王家の証をプレゼントしてもらい、痛みを感じないんですイベント。パーティ選択の時に頬に手を当てる姿が可愛すぎる。もうこの頃には、このゲームにすっかりのめり込んでいた。

そこから偽魔王を倒した後に本物のロディス様と御対面。ここでロディス様が魔王を演じてきた演じてきた理由が明かされていく。四天王たちが挑んできた理由もケインを強くするためであったことが分かり納得(ソードマスターの未熟…とか)。その後真のラスボスと対決し、勝利。共に戦いに勝利したマヤさんにプロポーズし、エンディング。

ワイズさんがケインの為に最後に一つ願いをかなえるというのがEDでの共通事項なんだけど、マヤさんの場合はホムンクルスから人間になるという願いを叶えてもらう。「その夜、マヤは生まれて初めて痛みというものを感じた」って初めて見た時叫んでしまった。これCERO的に大丈夫か?などと思いつつ、ED鑑賞終了。マヤさんのED後の一枚絵は・・・・・・・どうしてこうなった。

 

なるほど、大分このゲームのシステムが分かってきた・・・と思ったところで初回プレイは終了。とにかく序盤のケインたちの弱さが辛く、何度も投げ出しそうになったが諦めずプレイを続けてみて良かったと感じた。イベント数は確かに少ないが、ヒロイン達の感情に触れる演出やイベント内容で、最初に抱いていたオーソドックスなRPGキャラという印象はかなり変化していった。

とにかく、私はこのゲームの魅力に完全に憑りつかれていったのである。