旅小亭

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ブルーブレイカー ~笑顔の約束~について ➀概要・プレイのきっかけ

本作は1996年9月27日にPC-FX用ゲームソフトとして発売されたブルーブレイカー ~剣よりも微笑みを~のプレイステーション向け移植ソフトとして、1997年12月25日に発売された。

 

「恋愛要素のあるRPG」ではなく、「恋愛シミュレーション+RPG」を謳っている点が大きな特徴。1996年当時では未開に近いジャンルであり先見性を感じる1本である。電撃Gs'エンジン(現電撃Gs'magazine)上では発売前後で割と大きく取り上げられていたり、FX版発売後にセガサターンを含む2機種に移植されたことなどから、ゲームとしての当時の評価はかなり高かったと考えられる。

PC-FXがPS等との差別化から豊富なアニメーションを挿入している点を前面に売り出してため、このゲームにも所謂イベントCGというものが無くストーリー上の重要な場面はアニメーションが挿入される(正直完成度が高いというレベルでもなく90年代の一般的なアニメ並みの技術のアニメであるわけだが・・・)。

端的にストーリーを紹介すると、「虚空の道」と呼ばれる大小の道によって結ばれた大陸が点在する世界を舞台に、ひょんなこと(?)から魔王を復活させてしまった主人公ケインが魔王討伐のかたわら、彼の一族のしきたりに従い伴侶をさがす冒険の旅に出るというもの。いきなり何とも明確な2つの目標が提示されているわけである。

一見すると、誰でもご都合主義の極みのようなストーリー展開に一瞬ひるんでしまうはず。紹介文だけでこのブルーブレイカーを見ると、明るくて少しふざけた世界観を想像してしまうのだが、プレイしていくうちにどんどんその印象が変化していきます。全体的に突拍子の無い設定が舞台のように思えるが、ゲームを進めていけばこの設定の意図が見えてくるはず。

 

このゲームを購入したきっかけは、ときメモ2の白雪姉妹の声を担当した橘ひかりさん演じるキャラのゲームがやりたいという点、正直な所ただそれだけだった。この時はFX版からの移植であること等は全く知らなかった。某有名古本ショップにて100円で購入したことが出来、説明書を眺めていると、ファンタジーの王道っぽいが中々魅力的なキャラクターデザインだと感じ、期待が高まる。特に四天王のデザインがかなり好みだった。第一印象だとターナとハミュン、マヤが気になったが、ハミュンの声は他の作品では聞いたことが無かったため多少不安を感じていた。他にも魔法陣の事とか守護者の事とか重要な情報も載っていたが、あまり気に留めていなかった。

とにかく戦闘に勝利しまくって、女の子の好感度を上げていけばいいんだろう?

この時はその程度にしか考えていなかったが、このゲームの中身はそんなに単純ではなかった・・・。